Form の右上の閉じるボタンの使用可不可
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WinSystemButtonDisabled |
動作確認 |
Delphi2007 |
更新日 |
2010/01/05(火) |
Formの右上には最小化/最大化/閉じるボタンがあります。
文字で記入すると [＿][□][×] こんなやつです。
この最少化ボタンや最大化ボタンは
FormのBorderIconsプロパティを設定することで
使用不可能にすることができます。
ところが、[×]閉じるボタンは
プロパティで設定できるようにはなっていません。
特殊なFormや何かの処理中などの時にFormを閉じなくするために
[×]閉じるボタンを使用不可能にしたい場合はよくあります。
BorderIconsプロパティからbiSystemMenuを消すことによって
システムメニューを消すと、[×]閉じるボタン自体も消えますが
操作性として違和感のあるものになってしまいますので
[×]閉じるボタンを使用不可能にする方法をメモしておきます。
次のやり方があります。
[1] Disabledにする
[2] 押されても無視する
[3] Menu項目自体を削除する
それぞれのやり方をまとめてみました。
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◆[1] Disabledにする
グレーアウトさせるこのやり方が一番自然な動作です。
// システムメニューの「閉じる」ボタンやMenuを無効にする
// 閉じるボタンを無効にする
procedure TForm1.Button1Click(Sender: TObject);
var
hMenuHandle : HMENU;
begin
hMenuHandle := GetSystemMenu(Self.Handle,False);
if hMenuHandle <> 0 then
begin
EnableMenuItem(hMenuHandle, SC_CLOSE, (MF_BYCOMMAND or MF_DISABLED
or MF_GRAYED));
end;
DrawMenuBar(Self.Handle);
end;
// 閉じるボタンを有効にする
procedure TForm1.Button2Click(Sender: TObject);
var
hMenuHandle : HMENU;
begin
hMenuHandle := GetSystemMenu(Self.Handle,False);
if hMenuHandle <> 0 then
begin
EnableMenuItem(hMenuHandle, SC_CLOSE, (MF_BYCOMMAND or MF_ENABLED));
end;
DrawMenuBar(Self.Handle);
end;
MF_GRAYED単独でもDisabledの効果はあるようですが
MF_DISABLED or MF_GRAYED と指定した方がより正確です。
Application.MainFormOnTaskbar := False; の場合には、
上記のやり方でハンドル指定する場合に
Self.Handleではなく、Application.Handleを指定すれば
タスクバーに登録されているApplicationWindowのシステムメニュー
に対して[閉じる]メニューがDisabledになるので
アプリケーション全体の終了を不可能にすることもできます。
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◆[2] 押されても無視する
システムメニューの「閉じる」や
[×]閉じるボタンを押されても無視する方法があります。
グレー表示にはならないですが、押しても無視されます。
また、このやり方の場合は
ボタンが押された時にのみ処理をするという記述も可能です。
type
TForm1 = class(TForm)
private
procedure WMSysCommand(var Msg: TWMSysCommand); message WM_SYSCOMMAND;
:
end;
procedure TForm1.WMSysCommand(var Msg: TWMSysCommand);
var
Ignore: Boolean;
begin
Ignore := False;
case Msg.CmdType of
SC_CLOSE: Ignore := True; //閉じるを無視
SC_MINIMIZE: Ignore := True; //最小化を無視
SC_MAXIMIZE: Ignore := True; //最大化を無視
SC_MOVE,
SC_MOVE + 2: Ignore := True; //移動を無視
SC_SIZE..SC_SIZE + 8:
Ignore := True; //サイズ変更を無視
end;
if Ignore then
Msg.Result := 0
else
inherited;
end;
Ignoreフラグの値をTrueにすることでメッセージを
無視することができます。
SC_MOVEはキーボードでの移動
SC_MOVE + 2はマウスでの移動
SC_SIZEはキーボードでのサイズ変更
SC_SIZE..8はマウスでのサイズ変更を意味します。
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◆[3] Menu項目自体を削除する
DeleteMenuを使ってシステムメニューを削除してしまう方法です。
procedure TForm1.Button3Click(Sender: TObject);
var
insMenu : HMenu;
begin
insMenu := GetSystemMenu(Handle, False);
DeleteMenu (insMenu, 6, MF_BYPOSITION); //閉じるのメニュー
DeleteMenu (insMenu, 5, MF_BYPOSITION); //閉じるの上のバー
DrawMenuBar (Handle);
end;
この場合、システムメニューからは削除されますが
ボタンの表示は特に変更されませんし、
Vista環境ではForm上で押せるように見えます。
閉じる機能自体は削除されるので、押しても無効なボタンになります。
それぞれ場面に応じて使ってください。
参考────────────────────
FormのBoderStyleとBoderIconsの関係
http://delfusa.main.jp/delfusafloor/technic/technic/082_FormBorder.html
[1]
Borland DelphiQ＆A Ｑ．タイトルバーにある閉じるアイコンを有効/無効にしたいのですが・・・
http://www.borland.co.jp/qanda/delphi/d0009423.html
→http://support.codegear.com/article/37295#tocentry48
[2]
[Delphi-ML:26505] RE:閉じるボタンを使用不可にする方法を教えてください。
http://www2.big.or.jp/~osamu/Delphi/browse.cgi?index=26505
[3]
AcidFloor「フォーム右上のXボタンを無効にする」方法
http://homepage2.nifty.com/boheme/delphi/tips/tec0390.htm
→http://www.wwlnk.com/boheme/delphi/tips/tec0390.htm
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